体質の改善につながる漢方での治療

薬を使った治療と聞くと、西洋医学の処方薬をイメージする人も多いだろう。西洋医学の処方薬は、服用することで問題がある患部に直接作用するように作られている。一方、東洋医学で用いられる漢方は、服用することで間接的な効果を期待するものだ。患部に作用するのではなく、体全体の調子を整えて体質を改善し、問題の解消を図っていく。効果が出るまでに時間はかかるものの、漢方を服用して体質が改善できれば、肩こりや腰痛などの悩みを根本的に解決できる可能性もあるのだ。

また、漢方はそのほかにも、副作用が少ないメリットが挙げられる。西洋医学では処方箋を服用により効果が見られると同時に副作用が起き、苦しい思いをする人も珍しくない。漢方の場合は自然由来の素材が使われているため副作用が起きるリスクが低く、体への負担が少なくて済む。薬の効果を期待したいものの、副作用が心配という人は漢方を利用して体質の改善を目指すのも1つの手だ。

漢方を利用する際に大切なのが、自分の悩みに合わせたものを処方してもらう点と言える。東洋医学の医師や薬剤師などに相談することで、症状に合わせた漢方を処方してもらえるだろう。症状に合ったものを服用することで日常の悩みが解決し、体質の改善にもつながる。クリニックで医師に処方してもらう場合、保険が適用されるケースも多い。保険適用なら自己負担額が3割で済むので、費用の負担を減らして漢方の治療を始めることが可能だ。